【読解問題の勉強のコツ】何に気をつけりゃいい?受験国語の大原則!

国語読解

ここでは受験国語の読解問題を学習する際に、基本となるポイントを説明します。
学校の国語とは少し異なりますので、ご注意ください。


国語の読解問題って、どんなふうに勉強したらいいんだろう?
何に注意したらいいか、よく分かんないだよね。

たしかに、国語って他の科目に比べて「こう勉強すればいい」っていう方法が分かりづらいかも。
どんなことに気をつけて勉強をすれば読解問題が解けるようになるのか、ポイントを見ていこう!

読解のポイントは「論理」と「語彙」

文章の内容は分かっているのに正解できない。

国語の成績は上がったり下がったり。結果が全然安定しない。

国語の、特に読解の勉強の仕方が分からないから、ひたすらに問題集を解いている。

国語の勉強についてヒアリングすると、こうした声をよく耳にします。

「文章で説明されていることは分かった。登場人物の気持ちもスゴイ分かる。
なのに、なぜか答えは✕になる…。
「勉強しようとするものの、いや実際に勉強しているのに、
結果としても実感としても読解できるようになってない…。

こういう人は国語が苦手なんでしょうか?読解力がないんでしょうか?
俗にいう「国語のセンスがない」ってヤツ?

いや・・・読解問題のコツをつかめていないのが原因なのかもしれません。
そもそも「センス」なんて言葉で片付けられたら、もうそこで試合終了じゃないですか!
国語の読解問題だってポイントをおさえてトレーニングを重ねれば必ずできるようになります。

では、どんなことに気をつけて読解問題を練習していけばいいのでしょう?

それはズバリ「論理」「語彙」です。


「論理」で答えを導く

「論理」で答えを導くとは、根拠を示し筋道立てて答えにたどり着くことです。

よくあるマズい例は「文章を読んだら▲▲だと思ったから、答えは✕✕だ」というタイプです。

それは「思い込み」で答えを選んでいるだけ。

自分の直感を信じる。

そう言うと、言葉はカッコイイですが、残念ながら受験国語ではアウトです。
なぜなら正解を裏付ける根拠が客観的でないからです。
受験国語では誰もが納得できる客観的な根拠をもって答えを判断する必要があります。
客観的な根拠・・・別の言い方をすれば「証拠」です。


証拠を出せ

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某名探偵○ナンくんも金田○少年も犯人を適当に決めたりしません。

いやぁ、見た感じ、犯人お前じゃない?

とんだ濡れ衣です。
犯人を特定するには証拠が必要です。

読解問題でも同じように「正解はこれだ!」と決めるためには証拠が必要です。
しかし「〇〇を答えだと判断した理由は?」と聞くと、こんな答えがちょくちょく返ってきます…。

〇〇だと思ったから。

〇〇っぽい。

文章を読んだら、そんな気がした。

これらは全て主観です。思い込みです。個人的な感想です。
思い込みや感想のような、人によって変化するものは証拠になり得ません。
少なくとも受験国語では通用しません。

証拠は客観的なものである必要があります。
それでは客観的とは?
ざっくり言えば、誰から見ても変わらないものです。
例えば、本文に書いてある語句です。

つまり「本文に○○と書いてある。だから、答えは~〜だ」といった判断の仕方が大切です。


「論理」は算数・数学でいうところの「途中式」

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本文中から「証拠」を発見したら、その証拠によって答えを絞り込んでいきます。
証拠をもとに「なぜその答えにたどり着くのか」という理由を組み立てていく作業です。
スタート(=証拠)からゴール地点(=答え)を道でつなぐイメージです。
スタートからゴールまで誰の目から見ても明らかな道筋を示すことが「論理」的であるといえます。

算数や数学でいうところの「途中式」を書くことに似ています。
算数・数学の問題で、途中式もなくいきなり答えだけ書いてあったら、
たとえ正解だったとしても「なんでその答えになったの?勘?」とツッコミたくなりますよね。

それが国語の問題になると曖昧なままになっていることがよくあります。
その曖昧になっている部分=答えまでのプロセスをほったらかしにせず、丁寧に確認していくことが読解の勉強のポイントです。

そのために、解答についている解説を必ず確認し、できればノートに整理していきましょう。


答えを導くためには語彙力が必要

答えを論理的に導くための出発点として「証拠」が必要なわけですが、
しかし、そんな簡単に証拠が見つかったら苦労しないですね。
本文中では、大体が表現を変えてあったり、難しい言葉が使われてたりします。

そう。犯人が証拠を隠すように、答えの根拠は巧妙に隠されているのです。

隠された証拠を見つけるためには、正確な語句の意味を知っていることが重要です。
つまり語彙力です。

だから言葉の意味調べは大事です。面倒くさくても、ちゃんと辞書を引いて調べましょう。

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その言葉…正確な意味を知っていますか?

言葉の意味調べをするとなったとき、初めて目にする言葉や意味を知らない言葉は「調べなきゃいけない」と気がつくものですが、本当に危険なのは知った気になっている言葉です。

よく耳にする言葉というものは、これまでの経験から「何となく」意味をとらえていて、実は曖昧になっている可能性が高いです。辞書で調べてみたら「え?そういう意味だったの?」ということがよくあります。

「その言葉の意味を説明してみて?」と聞かれて
うまく答えられなかったり、
「〜みたいな、〜感じ?」というような
ぼんやりした答えになるなら、
その言葉を正確に分かっていないとみなすべきです。
必ず調べておきましょう。
入試ではそういう曖昧なところを狙ってきます。

本文中に出てきた語句で意味を正確に答えられないものがあったら、答え合わせが終わってから必ず調べておくようにしましょう。

そして、ノートに書きましょう

そうしないと、記憶に残りません。
もっと言うと、書いても多分忘れます。
ということは、書かなかったらそもそも覚えられるワケがありません。
そのぐらい割り切って意味調べを行いましょう。

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地道に積み重ねた知識がモノを言う

ちなみに、「あとで一気に意味調べをしよう」とか考えない方がいいです。
積もりに積もって、取り返しのつかないことになります…。(実体験)
基本的にすぐに調べましょう。
習慣になれば意味調べは全然苦じゃありません。
(そして本番で「おお!調べたヤツが出た!」となったりして非常にうれしいです)

小話

よく「知らない言葉が出てきたら前後の文脈から推測しよう」と教わることがあるかもしれませんが、あれは「語彙力が標準以上に備わっている人」が試験で知らない言葉に遭遇した際に「やむを得ずに」行うものであって、語彙力が不十分な人にはオススメしません。

なぜかというと、十分な語彙のレパートリーがあってこそ類推が可能になるからです。類推の素材となる語彙がないと成立しない話です。
また、前後の文脈が読み取れなかったら詰みです。

普段の勉強の際に知らない言葉が出てきたら一旦意味を推測しても構いませんが、その後に必ず意味を調べて、自分の推測した意味と合っているか確認をすべきです。

そもそもテストは、その生徒がどれだけ学習してきたかを測るものなので、「知らない言葉が出てきたら前後の文脈から推測すればいいや!」などと自分に都合よく言い訳をして地道な学習を避けてきた者は容赦なく刈り取られます
(大学附属校の入試問題では、まぁそういうニオイのする問題をよく見かけます)


そんなワケで、まず読解の基本は「論理」と「語彙」っであるということを徹底的に身に染みこませていってください。

読解問題を解くポイントは「論理」と「語彙」!

  • 本文中から答えの根拠を見つける!
  • 答えまでの「途中式」=プロセスをつかむ!組み立てる!
  • 語句の正確な意味をおさえる→ノートに書いて覚える!

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